ひとりごと

憂鬱な日常とか、毒親のこと

今日のこと

 

 

 誰かの人生と自分の人生を比較しても、どうしようもないということは理解している。

 カウンセリングを終え、考えていることをまとめたいとカフェに入った。そこには先客が何組かいて、にぎやかに談笑していた。恋愛話をする大学生らしい男女のグループと、韓国人アイドルの話題で盛り上がる制服姿の女の子のグループ。その他はみんなひとりで、勉強したりスマホを眺めていた。

 それぞれのグループの会話が盛り上がると、フロア全体に彼らの声が響き渡り、わたしはなんだかよくわからない眩暈のようなものを感じてしまった。

 実は今日のカウンセリングの最中にも、ふらふらするような感覚があった。ひょっとしたらこの浮遊感は、一種のアレルギー反応なのではないかと考えられる。カウンセリングでは自分の気持ちや家族について話している。これらはわたしにとっては苦手なことで、できるだけ見て見ぬふりをして、蓋を閉めるように逃げてきたことだった。

 楽しそうに談笑する彼らにも、いろいろな悩みや事情はたぶんあるだろう。それでもただ楽しそうにしているというだけで、わたしにはじゅうぶんすぎるほど眩しい。誰かと比較したりしてもどうしようもない。でもやはり羨ましいとか、どうして自分は……とか、ネガティブな感情を抱いてしまう時もある。そんな自分から逃避したいというか、直視したくないという反応が、わたし自身の体に起こっているのではないかと思う。

 どんな自分になれば、このような眩暈をおぼえずに生きられるだろうか。この薄暗い感情から解放される時は来るのだろうか……。今はまだまだ難しいけれど、わたしは変わりたい。ほんの少しずつでも変わっていけたらと願っている。